NY-ESO-1抗体、胃がん術後再発マーカーに
2023年04月14日 05:00
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胃がんに対する腫瘍マーカーとしてはCEA、CA19-9が使用されており、近年はリキッドバイオプシー検査による血中循環腫瘍DNA(ctDNA)測定も注目を集めているが、信頼性の高い術後再発マーカーは特定されていない。大阪大学大学院消化器外科学の西塔拓郎氏は、がん精巣抗原の1つであるNY-ESO-1に対する抗体の、胃がん術後再発予測マーカーとしての有用性を前向きに検討し、結果を第95回日本胃癌学会(2月23~25日)で発表。「術後12カ月の陽性的中率(PPV)は65.6%であり、胃がんの術後再発予測マーカーとして有用と考えられる」と報告した。