早期膵臓がんの低侵襲切除術は治療選択肢として有望
2023年06月08日 15:15
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早期膵臓がんに対する、腹腔鏡下またはロボット支援下でがんを切除する侵襲性の低い「低侵襲膵体尾部切除術(以下、低侵襲切除術)」では、開腹してがんを切除する「開腹膵体尾部切除術(以下、開腹切除術)」と同程度の手術成績が得られ、手術後の患者の回復も早いことが、新たな臨床試験で示された。Fondazione Poliambulanza(イタリア)のMohammad Abu Hilal氏らによるこの試験の結果は、米国臨床腫瘍学会(ASCO 2023、6月2~6日、米シカゴ)で発表された。Hilal氏は、「この種のものとしては初となる今回の臨床試験において、切除可能な膵臓がんの治療で低侵襲切除術は、開腹切除術に代わる安全かつ有効で効率的なアプローチになり得ることが確認された」と説明している。