僻地の医師は燃え尽きにくい?
2024年01月23日 17:00
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プライマリケア医の診療範囲の幅広さ(Scope of practice、以下、診療の幅)は、患者の入院率や医療費の低下、医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)リスクの低減に関連するとの報告がある。日本では診療の幅に環境が強く影響するとされるが、地域の都市化の度合いとの関連は十分に研究されていない。横浜市立大学大学院データサイエンス研究科准教授の金子惇氏らは、自身らが開発したRurality Index for Japan(RIJ)で評価した僻地度とプライマリケアにおける診療の幅との関連を検討するオンライン横断研究を実施。両者は強く関連し、僻地の医師ほど幅広い診療に携わっており、バーンアウトのリスクが低い可能性があるとの結果を(BMC Prim Care 2024; 25: 9)に報告した。