抗血小板療法、早期単剤は1年併用に非劣性
PCI後の血栓予防
2024年03月12日 15:50
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アスピリンにクロピドグレルなどのP2Y12阻害薬を併用する抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の血栓予防の標準治療とされているが、最適な期間とレジメンについては議論が続いている。韓国・Yonsei University College of MedicineのPil-Ki Min氏らは、薬剤溶出ステントによるPCIが成功した冠動脈疾患患者1,387例を対象に、3カ月のDAPT後にP2Y12阻害薬単剤療法に切り替えた場合の、12カ月のDAPT後の切り替えに対する非劣性を検証する非盲検ランダム化比較試験SHAREを実施。その結果、3カ月のDAPT後のP2Y12阻害薬単剤療法への切り替えは12カ月のDAPTと比べ有害事象の発生率に差はなく、非劣性が示されたとJAMA Netw Open(2024; 7: e240877)に報告した(関連記事「日本発『アスピリン非投与仮説』の検証」)。