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ホーム »  連載・特集 »  Circulation Journal »  左室駆出率が保持された心不全に対するスタチン治療は生命予後を改善

Circulation Journal Circulation Journal

2015. No.3の注目論文 日本循環器学会発行誌の注目論文を同誌編集長がpick up

Editor's Comment

 心収縮力が保たれた慢性心不全(HFpEF)が世界的に増加していますが,有効な薬物治療がまだ確立されていません。HFpEF患者は非心血管死も多く,本観察研究でスタチン治療が非心血管死や突然死を減少させることが示されたことは臨床的に意義があります。

東北大学循環器内科 教授
Circ J 編集長 下川 宏明氏

左室駆出率が保持された心不全に対するスタチン治療は生命予後を改善

~第2次東北慢性心不全登録観察研究(CHART-2)~

 2015年03月26日 14:00

 標準的治療法が未確立で患者が急増していることから世界的に問題となっている,左室駆出率(LVEF)が保持された心不全(HFwithpreservedEF;HFpEF)に対し,スタチン投与が死亡率を低下させる可能性が,第2次東北慢性心不全登録観察研究(CHART-2)で明らかにされた。今回の結果をまとめた,東北大学循環器内科の後岡広太郎氏らは,傾向スコア(Propensityscore;PS)を用いた解析手法で交絡因子を調整後も,スタチン内服はHFpEF患者の3年全死亡率を低下させ,特に突然死および感染症死のリスク減少と有意に関連することをCircJ(2015;79:574-582)に報告。一方,LVEFが低下して発症する心不全(HFwithreducedEF;HFrEF)については,これまでの大規模臨床試験の結果と同様,スタチン治療による有益性との関連は示されなかった。

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