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「中身」を犠牲にしたOA治療薬はアリか?

優先すべきは「外見=痛み」か「中身=病態」か

 2021年03月25日 17:24
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研究の背景:OAでは「中身」を修正する原因療法が未確立

 最初に断っておくが、あくまで業務外の話である。私は人を外見で判断する。別に「人は見かけが100%」と思っているわけではない。外見が清潔な人間が中身も清潔とは限らない。しかし、外見が不潔な人間は中身も不潔だと思い込んでいる。

 先日テレビを見ていたら、ロン毛・口髭・くわえタバコで目に黒いバーがかかっている極めて不潔な風貌の男が映っていた。六本木のクラブで薬物逮捕されたのかと思っていたら、ガースーの息子だった。親と子供が「別人格」なのは百も承知だが、マトモな企業人の外見ではない。自分の子供もマトモに教育できなかった親に、国のリーダーが務まるはずがない。能力のない人間が権力を持ったら、力でねじ伏せるしか人を動かすことができない。この人がこのまま首相の座にいることは、日本の悲劇。その勅命下で行われている厚労行政を医療のアマチュアが仕切っているのは、仕方のないことかもしれない。

 変形性関節症(OA)は、膝などの四肢や脊椎すべての関節が罹患する疾患であり、その国内患者数は2,000万人を超える。運動器疾患の中で最も多く、その治療は骨粗鬆症(1,280万人)や関節リウマチ(70万人)を凌ぐ重大課題である。

 OAの病態(中身)は「関節軟骨の変性・破壊」であり、主たる症状(外見)は「痛み」である。現状のOAの治療は「痛み」に対する対症療法(symptom modification)の域を出ておらず、関節軟骨を保護・修復する原因療法(structure modification)は確立されていない。両者(「外見」と「中身」)が正相関しているのであれば治療として成り立つが、OAの場合は逆相関している可能性が従来から指摘されてきた。すなわち、鎮痛による関節軟骨の変性・破壊の進行である。「外見」を清潔にしたら「中身」が不潔になった、ということである。

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 以上のムリクリな「掴みネタ」はご容赦いただいて、今回紹介するのは、膝OA患者の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)使用がX線画像上の関節幅の減少と相関していたという論文である(Rheumatology 2021年1月21日オンライン版)。

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