感染者数「全国で減少続く」 人出増で再拡大懸念も―厚労省助言組織〔時事メディカル〕
2021年06月16日 15:52
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新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は16日午前、会合を開き、「全国の新規感染者数は減少が続いている」との見解をまとめた。一方で、東京都などで繁華街の人出が増加しているとして、「リバウンド(感染再拡大)に向かうことが強く懸念される」と警戒感を示した。
専門家組織は、北海道と沖縄県については新規感染者数が依然として高水準にあると分析。千葉、神奈川両県は横ばいで下げ止まっており、「(首都圏は)関西圏と比べると減少速度が遅い」と言及した。特に東京都の人出は5週連続で増加しており、変異株の感染力の強さを踏まえ、注意が必要と指摘した。
10都道府県に発令されている緊急事態宣言と5県で適用中のまん延防止等重点措置は、20日に期限を迎える。
政府は専門家の意見を踏まえ、近く解除の可否を判断する。宣言の出ている地域については、解除後の重点措置への移行を検討している。
(2021年6月16日 時事メディカル)