再配布で除外知らせず 届かぬアベノマスク―問い合わせ多数・厚労省〔時事メディカル〕
2022年09月12日 15:30
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新型コロナウイルス対策で導入され、大量の在庫が問題となった布マスク「アベノマスク」をめぐり、政府の要請に応じて再配布を希望したものの、受け取れないケースが相次いでいることが12日、分かった。所管する厚生労働省が募集時に示していなかった理由で一部を除外しながら、対象者に通知しておらず、問い合わせが多数寄せられているという。
厚労省が再配布の希望者を募ったのは昨年12月下旬からの約1カ月間。在庫約7100万枚に対し、約2億9000万枚分(約37万件)の申し込みがあり、大半の希望に添えない見通しの中、4月から配送を開始した。
この過程で厚労省は、申請時に「リメークや海外送付のため」と明記されていた約3600件(約1200万枚分)を除外した。しかし、発表や連絡をしなかったため、うち約2800件分の申請者は除外されたことを確認できない状態で、同省に問い合わせや苦情が多数寄せられているという。
厚労省は送付がほぼ完了した6月末ごろ、ホームページ上で、「国内でマスクとして活用することが明確な配布希望を優先することとなり、それ以外の申し出については、配布対象外とした」と掲載した。除外例として「ガーゼとして使用」「海外に配布」などを挙げた。
(2022年9月12日 時事メディカル)