便中カルプロテクチン検査、有用性を臨床で確認
2023年05月11日 17:06
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便中カルプロテクチン(fecal calprotectin;FC)は腸管内の炎症の程度と相関するため、炎症性腸疾患(IBD:潰瘍性大腸炎、クローン病)の診断補助マーカーとして医療現場で使用されている。厚生中央病院(東京都)中央検査科統括主任の赤塚貴紀氏は、自施設の健康診断受診者や外来患者を対象にFC濃度と各臨床検査値との関連を検討。その結果、免疫学的便潜血検査(FIT)、C反応性蛋白(CRP)、白血球数(WBC)などの値と相関しなかったことなどを、第51回日本総合健診医学会(1月27~28日)で発表した。今回の知見を踏まえ、「FC濃度の測定はIBDのスクリーニング検査として有用」と述べた(関連記事「潰瘍性大腸炎のステロイド依存を低侵襲予測」)。