ファリシマブ、第Ⅲ相試験でRVO治療間隔の延長を確認
中外製薬
2024年02月09日 11:41
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中外製薬は2月8日、スイス・ロシュが2月1日に血管内皮細胞増殖因子(VEGF)/アンジオポエチン(Ang)-2阻害薬ファリシマブ(商品名バビースモ)について、網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症または半側網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫に対する国際第Ⅲ相臨床試験(BALATON試験、COMINO試験)の72週時点における新たなデータを明らかにしたと発表した。
網膜静脈閉塞症(RVO)治療は通常1~2カ月ごとの実施が必要とされているが、BALATON試験ではファリシマブ使用患者の約60%、COMINO試験では最大48%が投与間隔を3~4カ月まで延長できることが確認された。また、両試験において開始24週時点で達成された視力の向上および滲出液の減少は、72週時点まで維持されることが示された(関連記事:「ファリシマブ、2年目も有効性維持」)。