女性患者は女性医師から受ける便益大きい
患者と医師の性による組み合わせと転帰の関連を検討
2024年04月26日 16:11
172名の医師が参考になったと回答
© Adobe Stock ※画像はイメージです
近年、患者の転帰に医師の性別が及ぼす影響が注目されている。女性患者は男性患者に比べ診療におけるネガティブな体験の頻度が高く、女性医師による診療は女性患者にコミュニケーション効果の向上、信頼関係の改善、治療の提案に対する同意の拡大をもたらすことが示されているが、男性患者への便益は不明である。東京大学大学院ヘルスサービスリサーチ講座特任講師の宮脇敦士氏、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校准教授の津川友介氏らの研究グループは、患者と医師の性による4通りの組み合わせについて転帰との関連を検討。女性患者では女性医師の診療による便益が大きいことが示唆されたとの結果をAnn Intern Med(2024年4月23日オンライン版)に報告した。(関連記事「患者と外科医が同性なら術後死亡率は良好か」「外科医の性別で患者の臨床転帰に差」)