東北大「てんかんオンライン診療」開始へ

 東北大学てんかん科では今年度(2018年度)中に、テレビ電話システムを用いた遠隔診療(オンライン診療)を開始する予定である 。オンライン診療については、今年度の診療報酬改定では「オンライン診療料」が新設されたものの、セキュリティーの観点などから導入には慎重な声も聞かれる。同科教授の中里信和氏は「オンライン診療の開始には、てんかん診療連携の弱点を補うという意義がある。将来的には地方の医師不足や医師の過重労働を解決できる可能性がある」と述べ、オンライン診療を含む遠隔医療がどのように今の医療にポジティブな効果をもたらしうるか、自らの取り組みを基に第52回日本てんかん学会(10月25~27日)で報告した。(関連記事:「てんかん地域診療連携の整備始まる」)