幼少期のコメ蛋白質摂取が成熟期の肥満を抑制

 2型糖尿病、肥満、それらに関連する慢性腎臓病の増加が世界的に問題視されている。食事と肥満との関連については多数の報告があり、特に幼少期の食事内容がその後の肥満および肥満に関連する疾患の発症に関与する可能性が示唆されている。新潟大学大学院機能分子医学講座の樋口裕樹氏、特任教授の斎藤亮彦氏、同大学病態栄養学講座特任准教授の細島康宏氏らのグループは、幼少期の米(コメ)胚乳由来の蛋白質()摂取による成熟期への影響についてマウスで検討。その結果、幼少期の米蛋白質摂取が腸内細菌叢に影響を与え、肥満や肥満関連腎症の進行を抑制する可能性が示唆されたと、第22回日本病態栄養学会(1月11~13日)で報告した。

図.米胚乳由来蛋白質

(樋口裕樹氏提供)