どう防ぐ?診療ユニットを介した交差感染

 耳鼻咽喉科では専用の診療ユニット(以下、ユニット)を用いての診察が一般的で、多くの患者に対して同じユニットを使用する。そのため、ユニットに関連する交差感染のリスクを整理し、それらを見落とさない感染対策が重要となる。新潟大学医歯学総合病院感染管理部の青木美栄子氏は、同院耳鼻咽喉・頭頸部外科病棟で発生した交差感染の事例に対して講じた対応策を紹介。当該診療科の医師と看護師を中心に中央材料部門、感染対策チーム(ICT)の連携による改善に向けた取り組みを実践・継続した結果、問題となった耐性菌の新規検出数が減少したことを第34回日本環境感染学会(2月22〜23日)で報告した。