積極的降圧療法は脳卒中再発を抑制

 脳卒中既往の高血圧患者に対する積極的降圧療法の脳卒中再発予防効果を検討した、わが国の多施設共同ランダム化比較試験(RCT)RESPECTにおいて、140/90mmHg未満を目指す標準降圧群に比べ120/80mmHg未満を目指す積極的降圧群の脳卒中再発率は低い傾向が示されたものの、有意差は認められなかった。しかし、同様の目的で実施された海外のRCT 3件を合わせたメタ解析では、標準降圧群に比べ積極的降圧群では脳卒中再発を22%有意に抑制することが分かった。第44回日本脳卒中学会(STROKE2019、3月21~23日)で、東京女子医科大学脳神経内科学教授の北川一夫氏が報告した。