RAにおける人工関節置換術のタイミングは

 TNF阻害薬などの生物学的製剤の導入で、関節リウマチ(RA)に対する人工関節置換術の施行件数は減少傾向にある。一方、薬物療法で改善が期待できないにもかかわらず、手術がタイミングよく行われないため治療が困難となる症例も見うけられ、人工関節置換術施行のタイミングを見定めることは重要である。そこで、富山大学整形外科診療教授の松下功氏は、RA患者におけるTNF阻害薬投与開始時の状態とその後の関節破壊進行との関係を検討、人工関節置換術施行のタイミングについて、第49回日本人工関節学会(2月15〜16日)で報告した。