人工関節SSI、抗菌薬選択のポイントは

 高齢化の進展に伴い人工関節置換術の施行数は増加しているが、その成否に大きく影響するのが、手術部位感染(SSI)の予防と治療である。ガイドライン(GL)は国内外で複数作成されているものの、それぞれ基にしているエビデンスや推奨が異なり、臨床現場で混乱を招いているとの指摘もある。感染症に関する整形外科領域の各種GL作成に長年携わってきた川崎市立多摩病院病院教授の松下和彦氏は第49回日本人工関節学会(2月15〜16日)で、抗菌薬の予防投与に関する各種GLのエビデンスと推奨について概説。さらに、骨感染症における抗菌薬選択のポイントについても言及した。