医療AI、日本の生き残る道

 人工知能(AI)は医療を劇的に変えると予想され、急速に開発が進んでいる。東京慈恵会医科大学放射線医学講座准教授の中田典生氏は第38回日本画像医学会(3月8~9日)で、「画像診断AI-日本に勝算はあるのか?」と題して講演し、わが国が医療分野でAI研究を前進させるための具体的な方法について自論を展開した。同氏は「日本は勝てない現実」と向き合うところから始めるべきと強調、AI研究の進歩でネックとなるAIエンジニア不足やAIに学習させるためのデータ(教師学習用データ)作成に現役を退いた高齢者を活用することなどを提案した。