急性心筋梗塞の死亡率、高齢女性などでは低下

 急性心筋梗塞(AMI)の死亡率は、緊急経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の普及や薬物療法の進歩、循環補助装置の改善などにより過去40年間で劇的に改善したが、最近10年間に限ると、死亡率の改善が停滞しているといわれている。日本医科大学循環器内科の宮地秀樹氏らは、東京都CCU連絡協議会(通称:東京CCUネットワーク)に登録された院内死亡率データを解析した結果、「全体としての死亡率は既に低率ではあるが、高齢女性や重症患者の死亡率は有意な低下が続いており、これらはPCI施行率の増加と関連が見られる」と第83回日本循環器学会(3月29〜31日)で報告した。