CAR-T療法、日本人部分集団でも高い奏効割合

 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は非ホジキンリンパ腫の3割強を占める病型で、再発や難治性患者の予後は不良であることが知られている。現在、DLBCLを含む再発・難治性B細胞腫瘍に対して有効性が期待される治療法の1つが、抗CD19キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法である。再発・難治性の成人DLBCL患者を対象にCAR-T療法(チサゲンレクルユーセル)の有効性と安全性を検討した国際多施設共同第Ⅱ相試験JULIET試験では、奏効割合、奏効持続期間ともに良好な結果が得られた。同試験における日本人部分集団の成績について国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科の蒔田真一氏が、第41回日本造血細胞移植学会(3月7〜9日)で報告した。