オキシトシン、自閉スペクトラム障害に有効

 オキシトシンの反復投与が自閉スペクトラム症の中核症状に有効であることを、浜松医科大学精神医学講座教授の山末英典氏らの研究グループがBrain2019年5月16日オンライン版)に報告した。これまで単回投与が有効であることは分かっていたが、反復投与での試験では結果が一致せず結論が得られていなかった。今回の報告では、プラセボに比べ有意な効果が見られたものの、反復投与による効果の減弱も確認された。今回の成果を今後、効果減弱を回避する投与方法の開発につなげていきたいとしている。