変形性関節症の新たな治療戦略

 加齢に伴い増加し、女性で多い変形性関節症(OA)。大半は加齢による関節軟骨(硝子軟骨)の変性が原因だが、外傷などによる欠損でも生じる。両原因に対する治療戦略について、京都大学iPS細胞研究所細胞誘導制御学分野教授の妻木範行氏は、第92回日本整形外科学会(5月9〜12日)で報告。ヒト人工多能性幹(iPS)細胞由来の軟骨組織移植の可能性に加え、治療薬開発の起点となるリード化合物の同定について解説した。