和の発酵食品が早産リスクを減らす?

 日本の早産(妊娠22〜37週未満での分娩)率は約5〜6%と推定され、他の先進国に比べて低いものの、早産には死産や低体重児出産、児の後遺症などのリスクが伴うことから対策が求められる。欧米の研究から、代表的な発酵食品であるヨーグルトを食べることで早産のリスクが減少する可能性が報告されているが、味噌や納豆といった日本食特有の発酵食品と早産の関係については検討されていない。富山大学病院産科婦人科の伊藤実香氏、同科教授(現・同大学学長)の齋藤滋氏らの研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用い妊娠前の発酵食品の摂取頻度と早産の関連を世界で初めて検討。その結果を、Environ Health Prev Med2019; 24: 25)に発表した。(関連記事「乳酸菌添加牛乳で妊娠合併症を予防」)