前立腺がん治療にパラダイムシフト

 前立腺がん治療における薬剤選択や薬剤変更のタイミングについては、前立腺特異抗原(PSA)を過信することなく、患者の症状や画像診断を組み合わせて病勢を複合的に評価するように変遷しつつある。この背景には、近年の次世代シークエンサーを活用した遺伝子パネル検査やリキッドバイオプシーなどの進歩により、前立腺がんの進展メカニズムや治療標的に対する理解が飛躍的に進み、実臨床において介入しうる治療標的が明らかになってきたことが挙げられるという。第107回日本泌尿器科学会(4月18~21日)では、慶應義塾大学泌尿器科学教室講師の小坂威雄氏が、前立腺がんにおけるバイオマーカー研究の最新知見を概説。薬剤の変更の至適なタイミングや選択基準となるようなバイオマーカーが登場してきていることを紹介した。