ニンテダニブ、SSc間質性肺疾患で効果確認

 ニンテダニブは、特発性肺線維症(IPF)だけでなく全身性強皮症(SSc)に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD)にも有効であることが、日本を含む国際共同第Ⅲ相試験SENSCISの結果から明らかになった。スイス・University Hospital ZurichのOliver Distler氏によると、プラセボに比べニンテダニブは投与開始52週後においてSSc-ILD患者の努力肺活量(FVC)の年間低下量を44%有意に抑制したという。「ニンテダニブはIPFだけでなく、現在、治療法が極めて限られているSSc-ILDにも光明をもたらすことが期待される」と同氏は述べた。なお同試験の結果は、米国胸部学会(ATS 2019、5月17~22日、ダラス)で発表され、N Engl J Med2019年5月20日オンライン版)に同時掲載された。