ダ・ヴィンチの発達障害説を検証

(レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた人間の脳および神経系の解剖図<1510年>)

 類いまれな才能の持ち主には、発達障害を有する人が多いといわれる。ルネサンス期を生きたイタリアの芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)もその1人だ。英・King's College London、Institute of Psychiatry, Psychology and Neuroscience教授のMarco Catani氏らは幾つかのエビデンスを提示し、「モナ・リザ」を描いた画家が、発達障害の1つ注意欠陥・多動性障害(ADHD)であったとする説を、Brain(2019年5月23日オンライン版)に発表した。(関連記事「ダ・ヴィンチは間欠性外斜視だった」)