凝固異常を伴う敗血症患者への抗血栓薬は有効か

 遺伝子組み換え型ヒト可溶性トロンボモジュリン(rhsTM)投与により凝固異常を伴う敗血症患者の死亡率が低減することが海外の第Ⅱ相臨床試験において示唆されている(Crit Care Med 2013; 41: 2069-2079)。フランス・Inserm CIC-1435 & UMR-1092のBruno Francois氏は、凝固異常を伴う敗血症患者を対象としたrhsTMの第Ⅲ相試験SCARLETの結果について、28日後の全死亡はプラセボ群と有意差が認められなかったと米国胸部学会(ATS 2019、5月17~22日、ダラス)で発表した。詳細はJAMA2019年5月19日オンライン版)に同時掲載された。