オシメルチニブの間質性肺疾患 最終報告

 昨年(2018年)12月に第三世代上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬オシメルチニブの使用成績調査(全例調査)の最終報告が取りまとめられ、この結果を踏まえて、今年2月には同薬の添付文書が改訂された。神奈川県立がんセンター呼吸器内科医長の加藤晃史氏は、第59回日本呼吸器学会(4月12~14日)で同調査の最終報告について発表。同薬投与例における間質性肺疾患(ILD)の発現因子として、2種類の多変量解析のいずれにおいても、調整済みオッズ比の推定値が2を上回りかつその漸近的95%CIの下限値が1を上回った因子は、「ニボルマブ前治療歴」と「ILDの病歴」であったことなどを示した。