慢性再発性多発性骨髄炎の原因遺伝子を同定

 慢性再発性多発性骨髄炎(chronic recurrent multifocal osteomyelitis;CRMO)は自己炎症性骨疾患で、指定難病の1つでもある。東海大学基礎医学系分子生命科学准教授の阿部幸一郎氏、北里大学理学部生物科学科教授の高松信彦氏らの国際共同研究グループは、CRMOの原因となる遺伝子の同定を目的に、マウスおよびヒトでの解析を実施。その結果、CRMOの原因遺伝子として、がん遺伝子Srcの類縁遺伝子であるFgr(ヒトではFGR)を同定したと、Proc Natl Acad Sci U S A2019; 116: 11872-11877)に発表した。