HbA1c 8%以上でサルコペニア7倍超に

 糖尿病とサルコペニアの関係について、糖尿病患者では非糖尿病患者に比べ四肢筋量が少なく、筋量低下のスピードが速いことなどが報告されている。しかし、糖尿病患者のみを対象にサルコペニアについて検討した研究は少ない。そこで、大阪大学大学院老年・総合内科学教授の楽木宏実氏らは、糖尿病患者におけるサルコペニアの有病率、危険因子、病態などを解析するthe MUSCLES-DM studyを進めている。同氏はその成果を第62回日本糖尿病学会(5月23~25日)で発表。サルコペニアのリスクはHbA1c 7.0%台で4倍超、8.0%以上では7倍超に上ることなどを紹介した。