重症小児では急速輸液で死亡率増加

 ショック時の治療として行われる急速輸液では、生理食塩水や等張アルブミン製剤が使用されることが多い。しかし、このような急速輸液は、発熱や灌流障害などを認める重症疾患の小児では高塩素性アシドーシスと臓器障害を誘発し、死亡率を高めると考えられることが、大規模なランダム化比較試験の再解析から示された。英・Imperial College LondonのMichael Levin氏らがLancet Respir Med(2019年6月10日オンライン版)に発表した。