期待のNASHコンビネーション療法とは?

 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の中でも予後が悪く、肝硬変や肝がんに至る可能性が高く、心血管系疾患や多くの臓器におけるがん発症の原因となる。しかし、日本では、保険適用されているNASH治療薬はまだなく、有効な薬剤の開発が望まれる。済生会吹田病院(大阪府)名誉院長の岡上武氏は、現在開発が進められているNASHコンビネーション療法について、第62回日本糖尿病学会(5月23日~25日)で解説。「単剤では効果を得られなくても併用によるNASHへの治療効果が期待できる」と述べた。