ビッグデータをCKD診療に生かす

 わが国では慢性腎臓病(CKD)が増加しており、健康寿命延伸の重大な阻害因子となっている。日本腎臓学会は日本医療情報学会と共同で、新規全国規模の包括的CKD臨床効果情報データベース(J-CKD-DB)の構築に取り組んでいる。川崎医科大学腎臓・高血圧内科教授の柏原直樹氏はJ-CKD-DBの進捗について第65回日本腎臓学会(6月21〜23日)で報告し、「J-CKD-DBを今後の研究やガイドライン(GL)の策定などにも活用する予定。最終的には30万人規模の重層的データベース(DB)を目指している」と述べた。