透析中止!家族の代理決定をどう支えるか

 透析治療に対する意思決定は生死に関わるため、患者自身に迷いが生じるケースは多々ある(関連記事:透析は終末期ではない! 学会が緊急報告会)。また、家族が代理で意思決定する場合、家族にとっても精神的な負担が非常に大きくなる。透析導入時に患者本人による事前指示書や希望を確認することが重要だが、高齢化などによって意思疎通困難な維持透析患者は多く、家族が代理決定せざるをえない例があるという。第64回日本透析医学会(6月28~30日)において、田仲北野田病院(大阪府)看護部の横井由美子氏は、同院で代理意思決定をした2家族について振り返り、医療者が家族を支える重要性とポイントを報告した。