結腸がんへのオキサリプラチン上乗せ効果

 StageⅡ/Ⅲの結腸がんを対象に、5-FU+ロイコボリンへのオキサリプラチンの上乗せ効果を検証したMOSAIC試験。このたび同試験に登録され組織が保存されていたstageⅡ/Ⅲ結腸がん患者の分子サブタイプとオキサリプラチン上乗せ効果との関連性が検討され、Colorectal Cancer Assigner(CRCA)分類1)のstem-likeサブタイプでは上乗せ効果が得られないことが明らかになった。既にNSABP C-07試験(以下、C-07試験)2)で示されていた関連性をあらためて検証したもので、これらの患者に対する新たな治療法の必要性が示唆された。米国臨床腫瘍学会(ASCO 2019、5月31~6月4日、シカゴ)で米国・NSABP/NRG OncologyのKatherine L. Pogue-Geile氏が報告した。