膵癌診療ガイドラインが3年ぶりに改訂

 先月(2019年7月)、『膵癌診療ガイドライン 2019年版』(日本膵臓学会編)が第50回日本膵臓学会(7月12~13日、会長=杏林大学腫瘍内科学教室教授・古瀬純司氏)の開催に合わせて3年ぶりに改訂された。今回、同学会はMinds(日本医療機能評価機構)と「特別支援プログラム」の覚書を取り交わし、「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」にのっとり改訂作業を行ったという。第50回同学会の特別企画「膵癌診療ガイドライン2019-膵癌診療の進歩と明日への提言」では、特に改訂点が多かった化学療法の領域に関して、古瀬氏がここ数年のエビデンスが色濃く反映された一次化学療法を中心に各クリニカルクエスチョン(CQ)とステートメントについて解説した。ここではその一部を紹介する。