新GLで妊娠高血圧の有病率が7倍に

 米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)は2017年に新たな高血圧ガイドライン(新GL)を発表し、高血圧の定義を米国高血圧合同委員会第7次報告(JNC-7、旧GL)の140/90mmHg以上から130/80mmHg以上に引き下げた。一方、米国産婦人科学会(ACOG)は依然旧GLに基づき妊娠高血圧を定義している。このほど米・Brigham and Women's HospitalのJie Hu氏らは、中国人妊婦1万6,000人超の血圧測定値を新GLの定義で分類した結果、旧GLの定義を用いた場合に比べて妊娠高血圧の有病率が7倍程度に増加したとCirc Res2019; 125: 184-194)に発表。新GLが妊娠高血圧の評価に有用であることを示した。