日本の近視有病率を20年ぶりに調査

 約50年前から世界的な近視人口の増加傾向が始まり、特にアジア系で多いことが知られているが、わが国における小児期の近視有病率は1990年代以降報告されていなかった。こうした中、慶應義塾大学眼科学教室(坪田一男教授)の研究グループは、東京都内の小中学生の近視有病率を調査し、その結果を約20年ぶりにJAMA Ophthalmol2019年8月15日オンライン版)に報告。近視有病率は小学生で約80%、中学生で約90%と高いことから、近視の増加傾向に対して警鐘を鳴らしている。また、近視とドライアイが関連する可能性も示唆された。