脳卒中後の復職、いかに支援するか

 年間約30万人が罹患するといわれる脳卒中は、就労世代での発症が少なくない。後遺症が残ることもあり、発症後の復職が課題となっている。「障害者の雇用促進等に関する法律」では、障害者の職業生活の自立を図る「職業リハビリテーションの推進」を明示しているが、脳卒中は他の疾患より復職率が低い傾向にあり、復職しても定着するとは限らない。群馬大学大学院リハビリテーション医学教授の和田直樹氏は、第10回日本脳血管・認知症学会(8月3日)で脳卒中後の職場復帰の現状と課題を概説。支援のための方策を展望した。