無精子症への精子採取術、有用な予測因子は

 一般男性の約1%、不妊男性の約10%が無精子症と推定され、そのうち精巣の造精機能に異常がある非閉塞性無精子症(NOA)は約60%を占める。NOAに対する標準的な不妊治療は顕微鏡下精巣内精子採取術(Microdissection TESE;Micro-TESE)だが、精子回収率(sperm retrieval rate;SRR)は30〜50%にとどまることから、これまでSRRの予測因子を探索する複数の研究が行われてきた。横浜市立大学市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科の竹島徹平氏は第37回日本受精着床学会(8月1〜2日)で、Micro-TESEにおけるSRRの予測因子を調べた過去の研究を、①非侵襲的②侵襲的③術中−の3つに分類して紹介した。(関連記事:「AIが男性不妊を救う?」