涙小管を非侵襲で初観察―専用OCT開発

 眼表面の涙液を処理する器官として重要な役割を果たす涙小管は障害されると治療が困難になるが、涙小管を客観的に評価する検査機器は存在していなかった。ナカノ眼科本院(京都市)副院長/京都大学眼科非常勤講師の藤本雅大氏は、涙道専用の光干渉断層計(OCT)を開発し、健常人と涙道疾患患者において涙小管の形態と機能の評価が可能であったと、フォーサム2019京都(7月5~7日)の学術奨励賞受賞講演で述べた。また、涙小管専用OCTが涙点閉塞に対する手術適応の決定などに有用であることも報告した。