腎性貧血への鉄投与は経口で

 慢性腎臓病(CKD)患者では貧血を経験することが多く、腎性貧血の病態としてエリスロポエチン(EPO)の相対的欠乏が知られている。聖路加国際病院腎臓内科部長の中山昌明氏は「CKDの腎性貧血に対する鉄投与は、感染症リスクがある静注より経口の方がよい」と第62回日本腎臓学会(6月21〜23日)で述べ、透析患者で鉄欠乏が増加している背景についても説明した。