リバーロキサバン、単剤で非劣性示す

 安定冠動脈疾患(CAD)を合併する心房細動(AF)患者を対象としたわが国の多施設共同ランダム化比較試験(RCT)AFIRE※1において、心血管イベントおよび全死亡の抑制で直接作用型経口抗凝固薬のリバーロキサバン+抗血小板薬の併用療法に対するリバーロキサバン単剤療法の非劣性が示された。安全性の評価項目である重大な出血性合併症についてはリバーロキサバン単剤療法の優越性が示された。国立循環器病研究センター副院長/心臓血管内科部門長の安田聡氏が欧州心臓病学会(ESC 2019、8月31日~9月4日、パリ)で発表。詳細はN Engl J Med2019年9月2日オンライン版)に同時掲載された。対象の約7割を経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の施行後1年以上経過した患者が占めていることから、リバーロキサバンで得られた今回の結果について、同氏は「PCI後1年以降のAF患者に対して経口抗凝固薬の単剤療法を推奨するガイドラインを支持するもの」としている。