ラグビー選手の肩脱臼、限度は3回

 ラグビーワールドカップ2019日本大会に沸く日本。各会場では迫力とスピード感あふれるプレーが繰り広げられている。そのような中、順天堂大学大学院整形外科・運動器医学教授の金子和夫氏らの研究グループは、ラグビー選手の肩関節の脱臼や亜脱臼に伴う危険な骨欠損と、受傷回数や利き手側か否か、選手の特徴との関係を調査。その結果、脱臼または亜脱臼を利き手側で4回、非利き手側で5回繰り返すと、肩関節の骨に生じる欠損が標準的な手術では予後不良となる程度まで大きくなりやすいことを明らかにし、Am J Sports Med2019; 47: 2803-2808)に発表した。