見逃されている"低体温"に注意を

 敗血症患者を対象とした国際共同試験では、非低体温例に比べ35.5℃未満の低体温例で死亡率が高いことが報告されている。東北大学大学院救急医学教授の久志本成樹氏らは、日本救急医学会主導の多施設前向き研究FORECASTのサブ解析として、敗血症患者の体温異常に注目した検討結果をCrit Care Med2019; 47: 691-699)に報告した。日本においても低体温を呈する敗血症患者は死亡率が高いことが明らかになったとして、同氏は「低体温こそ注意すべき特徴である」と第47回同学会(10月2~4日)で訴えた。