入院中に蘇生措置希望から不要へ

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)のような非がん性呼吸器疾患では、がんのように一律的な緩和ケアの考え方が普及していない。聖路加国際病院(東京都)呼吸器センター呼吸器内科医長の西村直樹氏らは、非がん性呼吸器疾患患者の緩和ケアに対する意識調査を実施。その結果、入院時には蘇生措置を希望しながら入院中に不要を申し出るケースが多く、同氏は「非がん性呼吸器疾患に対する緩和ケア体制の整備が急務である」と第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会(11月11~12日)で述べた。