人工心臓装着患者の終末期医療に法的担保を

 左室補助人工心臓(LVAD)装着患者において、終末期をいかに迎えるかという議論は避けられないが、日本ではこの問題に関する法整備が遅れている。富山大学第二内科教授の絹川弘一郎氏は、LVAD装着患者に対する治療中止の可否について論じ、終末期を迎える前に医療者と患者、その家族や代理判断者などが話し合い、結論を出しておくべきであり、そうした取り決めを法的に担保する必要があると第23回日本心不全学会(2019年10月4~6日)で述べた。