がん悪液質に有酸素運動が有効か

 骨格筋量の減少や食欲減退、エネルギー代謝障害などを呈するがん悪液質は、がん患者の日常生活動作(ADL)およびQOLの急激な低下や生命予後不良につながる。一般的には運動療法と栄養療法の併用が行われるが、奏効しない例も少なくない。北海道医療大学リハビリテーション科学部理学療法学科准教授の宮﨑充功氏らは、がん悪液質の進行を抑制する上で効果的な運動介入について検討。有酸素運動の有効性について、第39回日本臨床運動療法学会(9月5~28日、ウェブ開催)で解説した。