AKT阻害薬がPTEN欠損mCRPCのPFS延長

 がん抑制蛋白質PTENの欠損を認める転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)では、アンドロゲン受容体(AR)を標的とした治療の効果が減弱するとされる。英・Institute of Cancer Research/Royal Marsden HospitalのJohann De Bono氏らは、PTEN欠損mCRPC患者を対象に、アビラテロンへのAKT阻害薬ipatasertibの上乗せの有効性と安全性の評価を目的とした第Ⅲ相ランダム化比較試験IPATential 150を実施。画像診断に基づく無増悪生存期間(rPFS)を有意に延長したと欧州臨床腫瘍学会(ESMO Virtual Congress 2020、9月19~21日、ウェブ開催)で報告した。