血管内視鏡で大動脈解離の徴候を早期発見!

 急性大動脈解離は致命的な転帰をもたらしうるため、発症早期から慢性期にわたりその状況を把握し、破裂などが発生する前に診断する必要がある。しかし、CTを用いた画像検査による診断は困難である。大阪暁明館病院(大阪市)特別顧問の児玉和久氏、同院心臓血管病センターセンター長の小松誠氏は、血流維持型汎用血管内視鏡(Non-obstructive General Angioscopy;NOGA)により、急性大動脈解離の徴候となる多様な大動脈プラークや所見が確認できたことを第85回日本循環器学会(3月26~28日、ウェブ併催)で報告。「NOGAは大動脈解離の早期診断や先制治療に寄与しうる」と述べた。